トレーニング(運動)

「サルコペニア」チェック方法

N’Training Academyトレーナーの鈴木紀雄です。

先月6月の「運動」カテゴリーのブログでは、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」についてふれました。

このロコモティブシンドロームの中には、骨の障害として骨粗鬆症など、関節疾患として変形性膝関節症など、そして筋の障害としてサルコペニアなどがあります。

このサルコペニアについてですが、これは主に高齢期にみられる骨格筋量減少と筋力もしくは身体機能の低下のことをいいます。そして、これらの低下のみならず、肥満との関連性が高いことも分かっていますので要注意です。

そこで今回は「指輪っかテスト」という簡易的なサルコペニアチェック方法をご紹介致します。(以下に解説致しますので図↓もご覧になりながら実施してみてください。)

まず、親指と人差し指で指輪っかを作ります。そして、ふくらはぎの一番太い部分に指輪っかを当ててみます。指輪っかでふくらはぎの一番太い部分を囲めない人は、サルコペニアの危険度が低く、隙間ができてしまう人は、サルコペニアの危険度が高くなります。下腿といって、ひざ下のふくらはぎの筋肉量を指標にしているわけですね。

このテストを用いた研究について、東京大学が2018年に論文を発表しています。65歳以上の1904人を対象にした研究です。指輪っかテストをしてもらい、ふくらはぎの一番太い部分を囲めなかった人は1004人いて、そのうち41人がサルコペニアでした(約24人に1人の割合)。ちょうど囲める人は626人いて、そのうち40人がサルコペニアでした(約16人に1人の割合)。隙間ができてしう人は274人いて、そのうち34人がサルコペニアでした(約8人に1人の割合)。このことより、囲めない人より隙間ができてしまう人の方が、サルコペニアの発症割合が高くなっていることが分かります。

また、18歳から88歳の延べ468人を対象に、MRIを用いて骨格筋量を算出した研究によれば、女性の場合、40歳代から70歳以上にかけて、21.4㎏から18.0㎏へと約3㎏の筋肉量が減少、男性の場合、40歳代から70歳以上にかけて、33.5㎏から27.8㎏へと約6㎏の筋肉量の減少となっています。女性の場合、30年間で約3㎏の減少ですから、1年間で約100gの筋肉が減少したことになりますね。100gのお肉をイメージして頂ければお分かりになると思いますが、これは結構な量です。男性にいたっては、1年間で約200gもの筋肉が身体からなくなってしまっていることになります。ちなみに、この加齢による骨格筋量の減少は、特に下肢の筋肉量減少との関係が高いとのことです。

人間の身体というものはある意味よくできていて、このような状態が影響して生活に支障が出ていたとしても、なんとか生きて行くことはできたりしますね。

但し、こういった状態はご本人の気付かぬところで更に進行していきますから、その蓄積していったものが深刻化する前に先手を打っていかなければなりません。

その内容についてはまたの機会にお話し致します。

ではまた。

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