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腸内環境を整えて免疫力を上げる!

N’Training Academy トレーナーの鈴木紀雄です。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言の発令により、日本国内の殆どの人達が外出自粛の生活となって1ヵ月半が経とうとしています。微妙な時期も含めればその期間はもっとですよね。

1月、2月等と比べると、大多数の人の除菌・消毒、マスク着用の意識、3密を回避する意識は格段に増しています。

これらは、ウイルスを身体に侵入させない意識としては素晴らしいものであると思いますね。

しかし、この時思うのが、もし侵入されてしまった時のことはお考えになっているのかということです。

もっと言えば、戦いに勝つ準備態勢は整っているか、免疫力を高い状態に保つことができているかということ。どんなに侵入させない意識が強い人であっても100%シャットアウトすることは不可能なのです。

なにもコロナウイルスに限ったことではありませんが、外界には目に見えない細菌やウイルスが数多く存在し、食事・接触等により粘膜を通して身体の中に侵入してきます。この様な外敵の侵入や増殖を防ぐ為に体内で戦ってくれるのが、「免疫細胞」です。

この免疫細胞、なんと約6割が腸に集まっっているということはご存じでしょうか。これは、外から入ってくるものの殆どが、腸を介して全身をめぐるという、腸が身体の「玄関口」であるため。外敵を玄関口でせき止めることが、腸内の免疫細胞にとっての最大のミッションというわけです。

そして、このミッションの遂行に重要な要素となるのが「腸内環境」

私達の腸内環境を左右するもの、それは約100兆個も存在するといわれる「腸内細菌」です。腸内細菌は宿主であるヒトと共生関係にあり、食物から得る栄養素をエサに発酵することで増殖。また、様々な代謝物を生成することで、人体の機能に大きな影響を与えています。

腸内の粘膜にびっしり生息し、まるでお花畑(フローラ)の様に見えることから、「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼ばれたりしますね。

腸内細菌は「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」の3つに分類されていますが、これらの理想的なバランスは善玉菌2割に対して悪玉菌1割。残り7割の日和見菌は優勢な方に味方するので健康な状態保つことができるのです。しかし、ひとたびこの比率が逆転し、悪玉菌が優勢になると腸内環境が一気に悪化し、様々な弊害が起きますし、細菌・ウイルスに勝てるような状態ではなくなってしまいます。

よって、腸内環境を善玉菌優勢に保つこと。これが大事になってきます。

身体に良い影響を与える善玉菌は、バランスの良い食事を好みます。対して身体に悪い影響を与える悪玉菌は、高脂質や高カロリーの偏った食事の過剰摂取が好物。腸内細菌は、人が生まれてから死ぬまで腸の中で食べ物をエサとして生きているので、食事は腸内細菌を善にも悪にもする大切なパートナーなのです。

では、善玉菌を活性化し、腸内環境を良好に保つ食事内容とは。

ポイントは以下になります。

①発酵食品・・・発酵食品は、善玉菌を刺激して腸のぜん動運動を活性化させます。納豆・ヨーグルト・味噌・キムチなどは、善玉菌のエサになるだけでなく、腸内を弱酸性にして悪玉菌が増えるのを防ぐ効果もあります。

②食物繊維・・・食物繊維は善玉菌のエサになるだけでなく、腸を刺激して便秘を予防してくれたりします。便秘=腸内環境悪化ですので、適切な量の水分補給と共にこの辺りも意識する必要があります。野菜、豆類、果物、こんにゃく、山芋、ワカメ・昆布等を積極的に食べるようにしましょう。中でもブロッコリーに含まれるスルフォラファンは強い殺菌作用があり、悪玉菌を減らし腸内環境を整えます。加熱しても栄養素が壊れにくい性質を持っているという意味でも優れものといえます。

③オリゴ糖・・・オリゴ糖には、ビフィズス菌などの乳酸菌のエサとなって善玉菌を増やす効果があります。悪玉菌のエサにはならないため、効率よく善玉菌だけを増やすことができるのが特徴です。バナナ、はちみつがお勧めです。

④EPA/DHA・・・これらは身体に良い脂肪酸で、不飽和脂肪酸と呼ばれ、その中でもオメガ3系に分類されます。体内で産生できないため食事から摂る必要があります。腸の中の炎症を鎮め、善玉菌が増えやすい腸内環境に整えるだけでなく、潤滑油として便の通りを良くする効果も期待できます。いわし、さば、あじ、といった青魚を積極的に摂るようにしましょう。また、同じオメガ3系である、しそ油、えごま油、亜麻仁油といった油も毎日適量加えたいですね。

以上が、腸内環境を良好に保つ為の食事内容の大まかなポイントとなります。

新型コロナウイルスばかりではなく、この先も新種のウイルスの流行は充分に考えられます。

繰り返しになりますが、外敵を体内に侵入させない努力は必要です。しかし、100%侵入させないということは不可能なのです。

よって、もし侵入された際の「免疫力の強化」は必須になります。

その強化のために必要なのが今回の内容になりますので、是非本日から取り組んで頂けたら嬉しく思います。

ではまた。

※以前にお伝えした「コロナウイルス対策として」も今一度併せてご覧下さい。

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