N´Training Academy トレーナーの鈴木紀雄です。
便利な世の中であるが故に現代人を悩ませるのが「肥満」です。
勿論、定期的な運動を意識しつつストレスを溜めない程度の適度な食事コントロールができていれば、その様な状態にはならないのですが、言うは易しといったところなのでしょう、二言目には「痩せなきゃ」が口癖になっている人は多いですね。
その様な中、私がよく頂く質問のひとつにダイエットの際の「炭水化物を抜くのはどうなのか」というものがあります。
これについては、以前のブログにて
としてふれました。
タイトル通りに安易には飛びつかない方がいいです。
が、しっかり理論的に取り組めば高い確率でダイエットに成功し、スタイルアップできるでしょう。
そこで、今回はその理論的な部分を解説致します。
まず、私達のエネルギー源とされる炭水化物ですが、栄養学としては吸収される「糖分(糖質)」と、吸収されない「食物繊維」を合わせて「炭水化物」と呼ぶことになっています。
よって、ダイエット中は食物繊維までカットしてはいけませんしする必要はありませんので、タイトルにあるローカーボ(低炭水化物)ダイエットは厳密に言うと低糖質ダイエットということになりますが、一般的にはローカーボ・ダイエットと呼ばれることが多いようですね。
※炭水化物 = carbohydrates(カーボハイドレイト)を略してカーボとよく言います。
炭水化物を全く摂らないでいると、脂肪やアミノ酸から「ケトン体」というものが作り出され、身体はそれをエネルギーとするのです。
よく「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ」という記述があったりしますが、それは間違いで、ケトン体がエネルギー源になることができるのです。
そして、ケトン体が身体の主なエネルギーになった状態のことを「ケトーシス」と呼びますが、病気によってケトーシスになることもあって、それはよろしくありませんが、炭水化物を控えることによって起こるケトーシスは特に問題はありません。
ですから「ローカーボ・ダイエット」の時は、身体はケトーシスになっているのです。
ただしこのとき、脂肪も控えていると困ったことになります。
ケトン体は脂肪とアミノ酸から作り出されていることから、脂肪を控えていると全てをアミノ酸から作り出さなければなりません。
そうなると、身体は筋肉を分解してアミノ酸を大量に取り出し、ケトン体の材料にしようとします。
ですからローカーボ・ダイエットの時に脂肪を控えていると、筋肉を落としてしまいやすくなるのです。
ダイエットというと真っ先にカロリーが高い脂肪を減らし、且つ糖質も極端に制限してしまうといったお話を良く耳にしますが、短い期間の反応は出せても直ぐに停滞期が訪れますし、何より筋肉が落ちてしまうのは身体のためには宜しくありませんね。
以上が大まかな理論になり、正確に実践できれば身体は思うように反応してくるはずです。
過去、私も中期の間実践し、体験、成功済みです。
ただ、私が以前のブログでもお伝えした通り一般の方々にそこまでお勧めしないのは、効果まで結び付けるにはそれなりの工夫や労力が必要だからです。
一方で、ローカーボダイエットというのは理論的には正しい実践法です。
本タイトルに関しましては、メディアではけっこう好き勝手言われているようでしたので、今回は理論も交えてお伝え致しました。
ではまた。
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