N’Training Academy トレーナーの鈴木です。
ありとあらゆる分野において膨大な量の情報を獲得できる現代、それは「運動(トレーニング)」「栄養」についても例外ではありません。
だからこそ枝葉の部分ではなく根本的なところを抑えなくてはなりませんね。そういった視点を持たないと、膨大な情報の中の曖昧且つ不確かな情報に振り回されてしまうことになります。(それにすら気付いていないことも・・・)
さて、「栄養」については何が身体に良いといったことの前に、まずは「五大栄養素」をくまなく摂るということが先決であるということは前回お伝えした通りです。
一般的に五大栄養素というと炭水化物・たんぱく質・脂質の話題が取り上げられることが多いようにも感じますし、中でもたんぱく質は重要視され、脂質はカロリーが高いことから毛嫌いされる傾向はあるかもしれません。
その様な中、体内で重要な役割を担っているにもかかわらず「軽視」されてしまうのが「ビタミン・ミネラル」です。
私たちが生きていく為には、食べ物の消化、エネルギーの生産、細胞の生産/再生といった様々な化学反応が必要になり、これを一般的に「代謝」と言ったりしますね。
簡単に言うとこの代謝がスムーズに行われるのを助けて「架け橋」になるのが「ビタミンの役割」になります。よって、ビタミンが欠如すると、例え炭水化物(ここでは糖質のこと)を摂ってもスムーズにエネルギーにならなかったり、たんぱく質が満足に筋肉や髪・皮膚に合成されなかったりといったことが起きてしまうわけです。
加えて、身体の部品としての役割を担うのが「ミネラル」になります。
例えば、血液中の成分である赤血球に含まれる酸素運搬を担うヘモグロビンは「鉄」とたんぱく質でできていますし、骨には「カルシウム」が含まれています。
その他マグネシウム、亜鉛などのミネラルも、神経や筋肉が正常に機能することやホルモン生成に関与していたりと、重要な役割を担っており、生きていくうえでは欠かせないものばかりですね。
多くの量が必要になる炭水化物やたんぱく質、脂質はその量に個人差はあるものの放っておいても口からは入ってきますが、それらに比べるとビタミンやミネラルは少なめの量になる為、「微量栄養素」と呼ばれたりもします。
しかし、今回お伝えした通りこの微量という響きに相反してその役割はとても重要であり、むしろ炭水化物・たんぱく質・脂質以上に意識的に摂ることを心掛けなくてはならないのです。
では今回はこの辺りで。