N’Training Academy トレーナーの鈴木紀雄です。
2020年12月の「N´Training Academy for Swimming」の活動報告をさせて頂きます。
【N’Training Academy for Swimmingとは、スポーツクラブ&スパ ルネサンス経堂にて、ジュニアスイミング選手/選手育成クラスに向けて週1回開催しているフィジカルトレーニングアカデミーです。
「N」は鈴木紀雄の「N」でございます。】
今月主に強化している内容は先月に引き続き「プライオメトリクス」というトレーニングになります。
簡単に言うと、瞬時に大きな力を出す為のトレーニングで、「瞬発力」の強化。競泳では「スタート」や「ターン」のパフォーマンスアップに貢献してくれます。
11月との違いは動作強度がひとつ上の段階に移行しているということ。
トレーニングはこの、「段階的に少しずつ強度を上げていく」ことが大事で、いくら目標とするレベルがあるからと言って、いきなりその段階に適応させようとしても身体は思うように動いてくれません。それどころか怪我をする可能性が高まります。
つまり、11月までの少しずつの積み重ねがあるからこそ12月の内容に移行していけるということなのです。
全体感としては80点以上はあげられる内容でしたが、その中でも個人差はあり、特に「柔軟性」の差がパフォーマンスに影響を及ぼしていることを感じましたね。
例えば足首の硬さ。筋肉で言うと、腓腹筋・ヒラメ筋といったふくらはぎの筋肉が硬いことになります。
競泳選手は陸上のスポーツに比べ足首の硬さがダイレクトにパフォーマンスに影響するイメージはわきにくいかもしれませんが、実は影響するのです。
競泳のパフォーマンスアップの為に陸上でトレーニングするにあたり、立って行う種目は多いですし、特に今回の様なジャンプを伴うトレーニングともなれば足首の硬さは致命傷になります。
つまり、競泳のパフォーマンスアップの為に全力で取り組まなければならないはずの陸上のトレーニングで弊害となってしまうのです。どんぐりの背比べとなった場合、こういった細部の差というのが明暗を分けますから、選手達にもその辺りの意識を強化した月ともなりました。
さて、2020年のN´Training Academy for Swimmingも12/23(水)をもって幕を閉じましたが、いつにも増して緊張感のある年となりましたね。理由はもちろん新型コロナウイルスによるものです。なにせ、大会という意味でも先が見えない状態でしたからね。その様な中、9月に主要大会が開催(無観客)され、そこで全員自己ベストタイムを更新できたのはフィジカルそしてメンタルとしても非常に大きなプラスになったと思っています。
残念ながら恒例の年末年始の遠方での合宿も中止となってしまいましたが、その分所属クラブでの練習が強化されますから、選手達は今シーズンは気分を切り替えて頑張って欲しいですね。
とにもかくにも世界の流れが一気に変わった2020年のAcademyを無事に終えることができてホッとしています。
2021年、更なる飛躍を目指してチーム一丸となって突き進んでいこうと思います。
ではまた。
※「N´Training Academy for Swimming」はチームで協力し合って感染症対策を行い開催しています。
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