N´Training Academyトレーナーの鈴木紀雄です。
ダイエットや心肺機能の向上といった目的のために、ウォーキングやランニング、そしてフィットネスクラブでのスタジオプログラム等を有酸素運動として行う人は多いと思います。
この有酸素運動、最近でも時折耳にしますが、連続である程度長い時間行わないと効果がないなんていうことを聞いたことはありませんか。
ダイエットのための運動の仕方として、運動の継続時間はどれくらいがよいかという話題は、各種媒体において一定周期で取り上げられているように感じます。
例えば30分に1回は休憩をして運動をした方が痩せやすいのか、60分連続して運動をしたほうが痩せやすいのか。
どちらの運動の仕方が痩せるためには向いているのでしょうか。
そこで参考となる研究報告を見てみましょう。
図は「継続して行う運動」と「分割して行う運動」それぞれが、エネルギー代謝に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした研究です。
本研究は、60分間連続して運動をする群と、20分間の休憩をはさんで30分間ずつ分割して運動する群とに分けています。
運動強度は、最大酸素摂取量の60%程度。
これは運動の最中、横に誰かがきて話しかけられても少し息が弾みつつも喋れる位の強度です。
その際の遊離脂肪酸のデータを示したものが図の折れ線グラフになります。
連続して運動をした群は、白い点の折れ線グラフです。
分割して運動をした群は赤い点の折れ線グラフで、ご覧の通り1回ピークがきて、休憩した時には下がりますが、またピークがくるという、2回の高い遊離脂肪酸を誘導することができています。
研究者の考察としては、分割運動群で血中遊離脂肪酸濃度が最高値であり、後半の運動開始時後に神経ホルモンが高値となり、脂肪分解を誘導していることが可能性の1つとして言えるそうです。
この結果からも、運動は分割して行ってもよく、無理に長時間の有酸素運動をする必要はなくて、疲れたら休憩すればよいということが分かります。
ダイエットを含む健康作りのための運動は細切れでもよく、無理をせず実践すればよいということですね。
今回は20分休憩で30分ずつの分割運動の報告でしたが、また別のものでは10分ずつの細切れを数回でも脂肪分解に有効とする報告もあります。
ということは、朝昼晩10分ずつちょこちょこ足しての30分も有効ということです。
何かと忙しい現代人がダイエットをするにあたっては非常に有効な手段になると思います。
ではまた。
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