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まとめ食いと小分け食い

N´Training Academy トレーナーの鈴木です。

昨今、相も変わらず様々なダイエット法(?)がはびこっているようですが、それらにうかつに乗っかってしまわないようにするには、ご自身が栄養学や運動生理学を学ぶということがひとつの手段にはなり、ここを押さえるとおかしなものには直ぐに根拠をもって対応することができるのです。

とはいえ、一般の方々がそこまでのめり込むのは不可能ですから、実際に会える方でもいいですし、会えない本の中の方でもいいですから、「信頼のおける専門家」を設定しておくとよいでしょう。

さて、今回はそのダイエットをする際に頭の片隅においておくと有効な、小手先ではない内容をお伝え致します。

いきなりですが、昼食抜きダイエットや夕食抜きダイエットをすると痩せると思いますか?
抜くということは、1日の総摂取カロリーは減ることになりますよね。

例えば、1日1食の食事を続けて、その後1日2食に戻すと、自由に食べている時よりも、脂肪組織の重量は、増大してくることが報告されています。
これは「昼しか食べない」「朝と昼しか食べない」といったような偏った食べ方をしている場合がそれで、脂肪の蓄積は多くなるということです。
理由としては、脂肪合成活性が高いことが考えられています。
絶食時間を長くとって食欲が異常に高まった状態で食べると、必要以上に食べてしまう傾向にあり、また脂肪もつきやすくなっているということです。
結論としては、体脂肪を増やさない食べ方とは「まとめ食いをしない」ことです。
食事は分割して、1日を通じて献立を考える必要があるということがご理解頂けると思います。

では、食事の量を規制したらどうでしょうか。
食事量が同じであれば、食事の回数に関わらず、脂肪の蓄積は同じになるのでしょうか。
図は、500gの食事を1回で食べた場合と、4回に分けた場合の、エネルギー消費量の比較を見たものです。

食べる量は同じです。
縦軸は酸素摂取量で、どれくらいエネルギーを消費したかを評価しています。横軸は食事の回数・時間です。

まとめ食いをすると、エネルギー消費の山が食べた瞬間は上がっています。これは、消化・吸収するためにエネルギーを使っているわけです。

一方で4回に分けて食べた群では、食べた都度、エネルギー消費が上がっています。
つまり、総エネルギー消費量は1回で食べた方が小さく、まとめ食いは太る原因になるということです。

摂取量が同じでも、分割して食べた方が太りにくいので、例えば「夕食を抜く」という食べ方は、太りやすい食べ方であるということがお分かり頂けますでしょうか。

と、今回は根本的な身体の仕組みや反応といったものを、ダイエットにも有効な観点でお伝え致しました。

ほんの一例ではありますがこういったことを押さえておくと、重箱の隅をつついているような情報には惑わされなくなりますよ。

皆様も健康の三本柱である
「運動」「栄養」「休養」メンター
=「信頼のおける専門家」
をもちましょう!

ではまた。

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